【レポート】現代社会における教師の役割

現代社会における教師の役割

現代社会における教師の役割

体罰の問題や、教師間での「イジメ」。時代が変わる中で教育のも変化が必要となってくる中で、現代社会では教師にはどの様な役割があるのだろうか。オーストラリアの教育政策と比較し、現代社会における教師の役割を述べていく。

オーストラリアと日本、両国の教育理念に「個性の重視」が存在する。1980年代の半ば頃から日本社会を支えてきた価値観が急速に多元化し始め、価値観の多元化と共に教育理念も変化した。教師や学校から評価を得る為の「良い子」になるか、反発する「悪い子」になるか。この2択の中で学校生活を過ごす時代だったが、新たな教育理念である「個性の重視」が登場した。しかし、「個性の重視」が登場したにも関わらず、グループでの評価が重要視されているのが現状である。例を挙げると、体育祭や文化祭では「いかにクラスで力を合わせるか」と皆で一致団結できるように取り組む。「個性の重視」を掲げながらもグループでの団結力を重視する。このズレが、日本の生徒達を困惑させている

オーストラリアも「個性の重視」を教育理念に置いている。実例を挙げると、オーストラリアでの演劇の授業では発表の際、生徒達は相手からの評価を気にするのではなく「いかに自分らしく演技出来たか」を重視する。これは、グループでの劇であっても評価基準が完全に個人に置かれているからだ。その為、生徒達は自身の出来栄えを重視する様になる。同一の教育理念「個性の重視」であっても国ごとに大きな違いがある。

現在の日本教育のズレを解消しない限り、生徒達を苦しめたままになってしまう。日本社会に存在する「集団としての結果を高くする価値観」から教師がグループとしての評価を重視するのは容易に想像できる。この社会的背景から「規律を守る」ことに関しては、日本が圧倒的に群を抜いている。これは日本の特有の凄みであろう。しかし、グローバル化が進む中で世界的に個々の特色が重要になっている。日本では大学卒業後、就職をすることが当たり前だった時代から、個人でも可能な仕事が増えた為に就職が常識ではなくなってきた。就職までのレールが敷かれていたが、これが取り除かれてきている今、個々が自身の能力を伸ばし「固有の特色」を見出していく必要性が高まってきた。「生徒の個性を限界まで引き出すこと」こそ、現代における教師の役割ではないだろうか。

【参考文献】

財団法人自治体国際化協会 シドニー事務所Clair Report No. 358 オーストラリアの多文化主義政策』

http://www.clair.or.jp/j/forum/c_report/pdf/358.pdf#search=’オーストラリア+多文化教育‘  2018年10月22日参照

日本学術会議 地域研究委員会 多文化共生分科会『(案)提言 教育における多文化共生』

http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/pdf22/siryo195-5-13.pdf#search=’オーストラリア+多文化教育’ 2018年10月22日参照

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